平成21年10月10日から12日にかけて上高地へ行ったときの写真です。
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2009(平成21)年10月10日〜12日にかけて上高地に行ってきました。 これからご紹介するのはそのときに撮影した写真たちです。 平湯温泉あかんだな駐車場から朝7時30分出発のバスに乗り、 大正池のバス停で降りたところです。 まだ午前8時ちょうど。 朝陽は周囲の山々に遮られて、 上高地の谷間には届いていません。 朝霧がたちこめていて薄暗いくらいで、 視界はききません。 |
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時間が過ぎるにつれ、 少しずつ視界が開けていきます。 木々の間から顔を出したのは焼岳(やけだけ)です。 わずかに頂上付近には朝陽があたって、 冠雪を照らしています。 |
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大正池の向こう岸がぼんやり見えてきました。 この景色を見て思わず「これ、東山魁夷の世界じゃないか」とつぶやいてしまいました。 白い馬はいませんでしたが。 |
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もう一度焼岳を振り返ります。 かなり朝陽を浴びる面積が増えています。 朝霧も徐々に消えて行きつつあります。 |
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とにかく、この時間のこの風景は、とてもお気に入りになりました。 けっこうこの付近で時間をつぶすことになりました。 時間が過ぎるにつれ、同じはずの風景の印象が大きく変化していきます。 過ぎて行く時間がとても惜しく感じられました。 |
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同じような写真が続いていますが、 そういうわけでたぶん今後何度訪れても、 この時と同じ風景には出会えないし、 同じ写真は撮れないだろうと思うからです。 焼岳と、大正池と、朝霧と、静寂と、寒気と。 きちんと、記憶に残しておきたいし、 記録に残しておきたい風景でした。 |
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右に目を向けると、 はるか向こうには穂高岳が浮かんでいます。 うっすらと雪化粧していて、 やはり朝陽に真っ白く輝いていました。 大正池に浮かぶようにたくさんの観光客がカメラを構えています。 |
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穂高とひときれの雲。 朝陽を浴びた穂高の雪が徐々に溶けていき、 立ち上がる蒸気がすぐ上空で雲になってゆっくり流れて行きます。 |
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中でもこの写真は、 今回の旅行の中でも私の一番のお気に入りです。 穂高や大正池を撮った写真で、 あまりこういうアングル、 こういうシチュエーション、 こういう雰囲気で撮ったのを見たことがありませんから。 |
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結局、 大正池のバス停からそんなに遠くない場所で およそ30分くらいはとどまっていたでしょうか。 ようやく河童橋の方向へ歩き始めます。 歩き始めて間もないところでこんな素敵な風景を見つけました。 何げない風景ですが、 とてもフォトジェニックだと思いました。 |
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これは田代池の流れです。 あまりにきれいな水に、 水底の植物も豊富な酸素の供給とたっぷりの陽光を浴びて、 青々と揺れていました。 |
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あまりに水が美しすぎて、 底までの深さが逆に分かりにくい感じです。 |
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少しずつ気温も上がってきています。 ずっと向こうのほうの水面から水蒸気が立ち上っています。 |
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ズームレンズで引き寄せてみると、 黒い背景をバックに、 たちのぼる水蒸気がよくわかります。 |
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もう一度穂高連峰を望む展望広場から。 手前は湿原になっていて、 立ち枯れた木や葦で一面おおわれています。 この湿原はもちろん立ち入り禁止ですが、 間違えて足を踏み入れると意外と深いのかもしれません。 |
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上高地の散策路にはたくさんの案内板や説明板が設置されています。 これらを読んだり案内板に誘われて横道に入ったりしても楽しいですし、 道に迷うことはありません。 とにかくゆっくり、 あちこち探索しながら歩いても、 大正池から河童橋までは3時間もあれば歩きとおせます。 上流に向かっての歩きですが、 ほとんど傾斜を感じないし木陰も多いので疲労感もありません。 |
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これを撮影したのが午前9時22分となっていました。 この場所も脇道の一つを選択すると出てこられる場所です。 そのまま通り過ぎるのはもったいない風景が広がります。 |
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もしかすると、 こういうアングルの写真はけっこういろんなところで見る、 いわゆる典型的な絵葉書写真だと思います。 だとしても、 まあ、 ここは上高地ですから、 こういう写真もやっぱり必要でしょ。 |
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梓川の清らかな流れ。 別に何の変哲もない風景ですが、 この水の流れる音と、 揺れる水草はやはり上高地ならではだと思いました。 |
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間近に迫る岳沢と奥穂高岳。 中央に走る深い谷が「岳沢」、 その真上の頂上部分が「奥穂高岳」。 このあと、 午前9時50分頃から30分ほど、 上高地温泉ホテルのコーヒーラウンジでしばし休憩。 |
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午前10時30分頃。 梓川の川幅がかなり広いところに出ました。 少し逆S字にうねっているところです。 深さはあまり感じませんが、 意外にあるかもしれません。 流れは結構早いし、 とにかく水はあくまでも澄んでいて陽光をきらきらと反射させていました。 |
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河童橋。午前10時57分。 約3時間かけて大正池から歩いてきました。 このあと河童食堂でお昼ご飯を食べて、帰りのバスに乗り込みました。 いかがでしたか。 ちょっとだけでも旅行の雰囲気をお伝えできたでしょうか。 とか言ってる私自身がまた行きたくなってしまいました。 |
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最後に、現地の案内板をアップしておきます。 大正池から河童橋までは約3.5キロメートルくらいのようです。 ずんずん歩けば1時間もかからない距離だということが分かります。 でもそれではおもしろくもなんともないでしょう。 いろんな脇道を探索してみてください。 新しい発見があるかもです。 |